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シガーロス@武道館

シガーロスというアイスランドのバンドをご存知だろうか?僕のシガーロス初体験は大学3年生の時だった。そしてぶっとんだ!脳みその中で、10号玉の花火が次々に炸裂していくようなホドバシル衝撃を今でも鮮烈に覚えている。

彼らの音楽は「知る」ではなく「体験」という言葉が相応しい。もしかしたらそれまでポップな音楽ばかり聞いていたので、「こんな音楽もあるんだ」という未知ゆえの感動というのはあるかもしれない。ただ、それを抜きにしても彼らの音楽は素晴らしい。

幻想的な始まり、ベースが奏でる力強いメッセージ、ドラムが徐々に期待と興奮を増大させ、言葉の壁を越えた歌声が全身の細胞と共鳴し始めた時に、避ける事の出来ない隕石のようなクライマックスが脳天に炸裂する。 過去に、何度彼らの音楽を聞きながら、 映画の脚本のクライマックスを書いて涙を流してたか分からない。日常的に聞くのはどうかと思いますが、たまにとてつもなく聞きたくなる。

そのシガーロスが武道館にやって来たので、昨夜行ってきました!しかもど真ん中の最前列で、これ以上ないくらい近かった。おそらく一生で一番彼らと距離が近かった日として忘れる事はないだろう。

ただ、昨夜の演奏は筆舌に尽くしがたい。どう書いてもあの経験は言葉に出来ないので、ここでは割愛してしまう。強いていうなら、没頭し過ぎて気づいた時には終わってた、という感覚だ。

ギターを歯で弾くのは見た事あるけど、ギターの穴に向かって歌い、 声を木霊させるのは初めて見た。

一万人の観客が感動の拍手で包み込む中、最後の挨拶。後ろで手が組まれてるのがいい。これは一生で一度でいいからやってみたい。ので、終わった後に仲間と手をつなぎ、観客と喜びを共感出来ることをしていきたいと改めて思った貴重な時間でした。

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