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ロス到着

ロスについて二、三日経った。

時差ボケは落ち着いた時にやってくるが、以前オチアイ君のツイッターは半分くらい時差ボケについてですよね。と言われたことがあったので、ブログでは書かないことにする。でも結構時差ボケについて突っ込みたいからまたいつか書こう。

アメリカと日本の違いなど書ききれない程たくさんあるが、今日はその一つ「並んで待つ」という行為について書きます。

日本では何かと並んで待つ事が多い。ラーメン屋でも、服屋でも基本的にきれいに並んで待つ。震災の次の日に電車に1時間半並んで待っている光景が各国のニュースにも取り上げられていた。何百キロという距離を並んで歩いていた江戸時代の参勤交代の列などから考えれば自然なのかもしれない。日本人の性格を表しているのだろう。

どこの国でも軍隊は並んで歩くが、アメリカに普通に住んでいて並ぶことなんてほとんどない。(人気のクラブに行けば並ぶだろうけど、それは僕にとっては普通の行為ではないので省きます。)唯一、確実にどんな時も並ばなければいけないのが空港だ。逆に日本では空港で待つ時間はそれほど長くない。

今回はシンガポール航空で来たのだが、メシはおいしく、添乗員は優しく、しかも機体が最新のものだったので、ハイビジョンのモニター尽きで映画見放題、ゲームし放題で、シートが柔らかく、いい気持ちで寝れたので、ロスに着陸した時はいい気分だったのにこの待ち時間で滅入ってしまう。

税関も入国審査も例外無く非常に長い時間待たされる。特にロサンゼルス国際空港は改築中だし、入国審査員や警備員も大分傲慢で適当なので、入国するときは大分イライラさせられる。

入国審査の際に今まで何回も取り調べ室に呼ばれ、1、2時間待たされたことがあるので、永住権を持っているとはいえ入国の時はやっぱり緊張する。嫌な審査官に当たらなければいいな、と思いながら、並んで待つ事45分、僕の番は次だった。僕の前の女性は、わりと美人のおおらかなアメリカ人女性だったが、この人が大きな身振り手振りでもう10分くらい楽しそうに審査官の男性と話をしている。案の上、僕の番になったら審査官はすっかり上機嫌で、普段は結構質問されて面倒くさいのに1分くらいでさらっと通してくれた。

両国の違いはたくさんあるが、男性が楽しそうに話す女性に弱いのは共通しているんだなあ、と改めて認識しながら入国した。

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